シニアの格安sim(スマホ) 選び方①格安スマホは安全?

スマホの料金がすごく安くなるって本当?

何か落とし穴があるのでしょう?

ネットに疎い人には無理でしょう?

そういう話は知っているので早く回線事業者の選び方を知りたい、という方は

シニアの格安sim(スマホ) 選び方④回線業者をどう選ぶ?

シニアの格安sim(スマホ) 選び方⑤中高年にお勧めMVNO7選

にお進みください!

結論から言えば、スマホ初心者でありながら、毎月の料金を2000円台に抑えることはそんなに難しくありません。落とし穴といえるほどの大きな穴もありません。安い分短所もありますが、それを補う方法はあるし、それはそんなに難しくありません。

ではなぜ、多くの中高年層は格安でスマホを運用しないのでしょうか?

答えは簡単です。わかるように説明してくれる人がいないからです。

ネット上では、格安sim、格安スマホ、mvnoと検索すれば、たくさんのサイトが説明していますが、どれもある程度の基礎知識がないと理解できないものが多いですよね。

かく言う私自身、格安スマホを使い始めるときは、たくさんのサイトをめぐり、しまいには脳みそが耳から流れ出しそうなほどの思いをして、ようやく契約にこぎつけました。

それで、この記事を書くことにしたんです。

一つのサイトで全部理解できれば、あんなにたくさんのサイトを巡り歩かなくても済んだのに、と。ああいった記事を書いている人は、きっと専門家や結構通信のことに詳しい人ですよね。素人にはわかりにくい表現も多かったように思います。

何でそんな思いまでして頑張ったかといえば、老後のたくわえに余裕がないからです。毎月5000円節約できれば1年で6万円節約できます。夫婦で2台なら12万円の節約です。これは大きいですよ。

スマホほどではなくとも、現在ガラケーの契約の方でも節約になる方は多いと思います。また、毎月の支払いが同じなら、この際スマホデビューもいいかな、と考える方もいるかもしれませんね。

ただし、いくら節約できるとはいっても、格安スマホを運用するのに不向きな人もいますし、ドコモからauに乗り換えるような気楽さでスタートすれば、こんなはずじゃなかった、ということにもなりかねません。

じゃあ、スマホとか詳しくないから、と、はじめからあきらめ、安全策を取るのは簡単です。でも、これから老後の人生設計を考えるとき、年間数万円以上の節約ができる手段を簡単に手放すほど資金的余裕はない、と思う方にはぜひご一読いただきたいと思います。

ここでは、格安スマホを使うのに向き不向きがあることから、実際の契約まで、順を追って丁寧に説明していきますので、お茶でも飲みながらゆっくり読んでみて下さい。

そして、なるほど、と思うことがあれば、ぜひ周りの人たちにも教えてあげて下さいね。

格安sim(シム)、格安スマホ、格安回線(通信)事業者、MVNOとは?

格安でスマホを使いたくてネットを調べるとこんな言葉が出てくるでしょう。意味は4つともほぼ同じで、「格安でスマホを使える通信回線を提供する事業者や仕組み」のことです。

ひとつづつ見ていきましょう。

格安simとは

simとは、回線事業者と契約すると手に入る、スマホに差し込む小さなカードのことです。ドコモと契約したスマホにはドコモの、auで契約したスマホにはauのsimが入っています。(ショップでセットしてくれるので、見たことはないかもしれませんが)もちろん、格安回線事業者で契約すればその会社のsimを入れて使うわけです。これを格安simといいます。

simにはどの回線を使うのか、どれぐらいの容量を使えるのかなどの大事な契約の情報が入っています。だから、スマホだけ持っていてもsimを入れないと通信はできないのです。

格安スマホとは

格安simをわかりやすくするために格安スマホと表現しています。普通は「格安のスマホ機種」ということではありません。

格安回線事業者とMVNO(エムブイエヌオー)

両方同じで、格安な通信料金を提供している回線事業者です。

また、格安回線事業者に対し、もとから携帯回線を持っている御三家(ドコモ、au、ソフトバンク)を「キャリア」といいます。

いったいどうしてMVNOなんてものが出てきたのか?

一昔前、電電公社がNTTになり、その後電話回線の自由化でKDDIなどの回線事業者が参入したのは皆さん覚えていると思います。似たようなことが携帯回線でも起こっているのです。

これまで、ドコモ、au、ソフトバンク3社しかなかった携帯電話回線事業者。これって独占禁止法違反じゃないの?ってことで国からいろいろ指導が入り、携帯回線も「自由化」へと進んだのです。

これまで3社しかなかった回線事業者は回線(電波塔と携帯回線の仕組み)を持っています。大家さんが店子に家賃をもらって部屋を貸すように、回線事業者は希望する新規参入者に回線を貸しなさい、という指導が入ったわけです。

また、スマホ本体の仕組みから言えば、スマホに挿入されているsimカードを、他の回線事業者のものに差し替えれば、他の回線事業者の契約で使えるはずなのですが、大手3社は他のsimカードに差し替えて使えないようにしていました。これを「simロック」といいます。simを変えられないように鍵をかけているのです。だから、これまでは、他の会社に乗り換えたい時、simロックが解除できないので、スマホごと買い替えるしかありませんでした。これも、不当な顧客の囲い込み、ということで国から指導が入り、最近のスマホは、simを差し替えたら、どの回線事業者の契約でも使える「simフリー」という状態になりました。キャリア3社のものはまだロックがかかっているものもありますが、申し出れば有料ですが、ロックを解除してくれます。(ただし、機種によってはできないものもありますので事前に確認が必要です)

晴れて、格安回線業者参入の環境が整ったわけです。

電話って、ライフラインですよね。電気や水道、ガスに続く、命をつなぐのに大切なサービスのはずです。ライフラインというにはキャリアの契約って、ちょっと高すぎるし、不自由すぎると思いませんか?たいして使ってなくても結構な料金がかかる仕組みもおかしい、ということもあり総務省のメスが入って、自由化を大きく後押ししてくれたんですね。

どうして安いのか?

新規参入のMVNOは電波塔も通信回線も持っていません。つまり、家を建てる建築費も払っていないし、雨漏りを治すための修繕積立の心配もないということです。家を建ててくれた大家さん(キャリア3社)に家賃を払って、たくさんのアパートを借りているので、私たちに安くまた貸しできるのです。

もう一つはショップの有無です。

キャリア3社は、全国にたくさんのショップを持ち、たくさんのスタッフを配置して、顧客のサポートをしています。人件費やショップを維持管理するための費用は莫大です。その費用は誰が出しているのでしょうか。そう、利用者です。

対するMVNOはあまりショップを出していません。ショップごとの店員さんの数もキャリアに比べてずっと少ないですね。サポートはネットでのチャットやメール、電話が中心になります。

付け加えるなら宣伝費も大きく違いそうです。有名俳優を多用したキャリアに比べ、ほとんどの格安回線業者はテレビCMをしていないですし、街を歩いていてもポスターや看板って見かけないですよね。

こうして経費を抑えることで、消費者に格安な回線使用料を提供できるのです。

いいことづくめに聞こえると思いますが、もちろん短所もあります。ここをきちんと理解してから契約しないと、後悔することになりますので、次の「シニアの格安sim(スマホ) 選び方②格安スマホの短所」も読んでみてください!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする