シニアの格安sim(スマホ) 選び方⑥契約手順


契約の手順

さあ、どのMVNOの、どのプランにするか、またどの機種を使うか決まったところで、いよいよ具体的な契約へと進みます。

私の場合は手順が良く分からないまま、どんどんMVNOのWEB申し込みを始めたら、事前に用意しないといけないことが次々判明し、段取りが前後して大変要領が悪かったので、時系列で順序良く手順を説明しようと思います。

やることはたくさんありますが、一つ一つ、順を追って確実にやっていけばできますので、こんなにやることあるのぉ~~~!!と最初から匙を投げないでくださいね。

くれぐれも、説明書やウェブサイトを隅から隅まで舐めるように(笑)確認しながら作業を進めて下さい。

やることは多くても難しいことはありませんから。

1. 乗り換えるMVNOとプランを決定し、必要書類と手順を確認する

良く分からない細かい疑問はチャットやメール、電話などで問い合わせて疑問点をクリアにしておきます。しどろもどろでも親切にしてくれますが、聞きたいことはメモしておく方がいいですよ。必要書類や手順はWEBサイトで見つからなければ「申し込む」のアイコンをクリックして先に進むと出てきます。それでもわからない場合は問い合わせて聞いておきます。

◆◆◆各社共通の必要事項◆◆◆

・クレジットカード(最近は口座振り替えができるMVNOもあります。その場合は申し込みに口座情報が必要になります)

・身分証明書(通話できるsimを契約する場合は必須です)を撮影し、データにしておく。身分証明書と現在の住所などが違う場合は、3か月以内に取得した住民票などが必要になります。これもデジカメやスマホで撮影してデータ化しておきます。パソコンなどに詳しくない場合はここが難しいと思います。手伝ってくれる人のこころあたりはありますか?

・メールアドレス(これまで契約していたキャリアのものはダメです。今後も必要になるので、グーグルにアカウントを作りGメールアドレスを取得しましょう。とりあえず契約にはパソコンのアドレスを使ってもいいのですが、フリーメールはすぐに必要になりますよ。

・あなたがお付き合いを大事にする人なら、キャリアのメールが使えるうちに新しいGメールアドレスを友達に送っておいてください。フリーメールの受信拒否設定をしている人もいますので、前もって受信できるように設定をお願いしておくといいですよ)

・simのサイズの確認。simにはナノsim、マイクロsim、標準simなどのサイズがあり、使う予定のスマホによって違います。

・スマホの動作確認。使う予定のスマホは、契約予定のMVNOのサイトで使えるかどうか確認しておきましょう。

・次に、写真などを保存できるマイクロSDカード。家電量販店やネットで購入できます。お手持ちのアンドロイドスマホをそのまま使う人は購入の必要はありません。

2. 現在のキャリアのショップに問い合わせ

①契約更新月の確認

9500円の解約金を払うことになっても、MVNOの毎月の通信量が5000円安くなるなら、2か月以上待つのは損です。契約更新月がわからない人は確認し、このケースの場合なら、1~2か月のことであれば待ってもいいですが、それ以上待つ必要があるのなら、解約金がかかるとしてもさっさと手続きを進めましょう。毎月の節約額と解約金をはかりにかけ、損しないタイミングで解約しましょう。

②ポイント残高の確認

ポイント残高を確認し、もったいないほど残っていたら、今後もポイントを使える手段がなければ、解約前にポイントを使いきりましょう。ショップに問い合わせればどうやって使うのか教えてくれます。

③解約後も残る機種代などの残高が残っていないか確認

残高がある場合、支払方法を確認しましょう。それ以外の有料アプリやオプション契約の解約についても確認しましょう。

④simロック解除の確認

これまで使っていたスマホを使いたい場合、そのスマホがsimロックが解除できるか、simのサイズは何か確認し、simロック解除の手続きをします。運悪くsimロック解除できないものでしたら、スマホを購入する方法を決めます。

⑤契約者名義の確認

今後も同じ電話番号を使う場合、今と同じ名義でしかMVNOの契約ができません。思い込みで夫だと信じ込んでいたら妻の名義だった、ということもありますので、確認しておきます。

3. シェアプランで複数回線引っ越しの場合の確認

イオンモバイル、DMMモバイルともに、契約予定の複数回線が全て同一名義でないとシェアプランの契約ができません。今のキャリアでの契約は同一名義になっていますか?別々の契約になっていたら、まずは現在契約中のキャリアのショップで、解約前に名義を統一する手続きをしてください。

ここまでは一つ一つ確実に、時間をかけてやっても大丈夫です。やり忘れていることはないですか?不安な方は、契約予定のMVNOのサイトで途中まで申し込みの手続きを試してみるといいですよ。最後まで手続きをしなければ契約にはなりませんから。

ここから先は段取りよくスピーディーに進めましょう。なぜなら、MNP予約番号の有効期限内の15日の間にMVNOでの通信ができる状態にしないといけないからです。

4. これまでと同じ電話番号を使用する人はMNP(エム・エヌ・ピー)予約番号を取得

各キャリアのカスタマーサービスの電話番号にかけ、「MNP予約番号が欲しい」と伝えます。発行手数料などはかかりませんが、有効期限が15日です。これは15日後に解約になる、ということではなく、15日経つと、もらった番号が無効になるだけです。もたもたしていると、乗り換えが間に合わず、再発行をお願いすることになりますので、手順をしっかりメモしておいて、ここから先は段取りよく行きましょう。当然ですが、教えてもらったMNP予約番号はメモしておいてください。ちなみに、ショップでも発行してくれるようです。

有効期限が10日以上残っている状態でMVNOに申し込みをしてください。これより少ないと断られる場合があります。MNP予約番号はキャリアの時の契約者名義で発行されますので、同じ名前でMVNOに申込みをしてください。違う名前では申込みできませんよ。

5. いよいよMVNOへの申し込みです

MNP予約番号、身分証明書のデータ、クレジットカード、メールアドレスを手元に用意しましょう。(銀行引き落としの場合は口座情報)

申込フォームはどこも似たようなものですので、基本的には空白を埋めたり契約内容を選択したり、指示通り進めるだけです。ここで一番難しそうなのが、カメラで撮影した身分証明書をアップロード(ウェブサイトに送ること)する作業かもしれません。必要なデータを取り出してメールで送ったり編集したりしたことがあればできることです。指示通りすれば大丈夫、頑張りましょうね。

6. simまたはsimがセットされたスマホが郵送されて来る

ここからは契約内容やOS、MVNOによって少し違いますが、結構丁寧に手順を説明した冊子などが同封され、simや一緒に購入したスマホなどが郵送されてきます。ワクワクしますね。

もうひと頑張りですよ。

simをスマホに押し込んだらすぐ使えるわけではなく、スマホにsimを認識させる作業(APN設定)と、「simをセットして使える状態にしたから、通信できるようにしてね」とお願いする開通作業があります。これも説明書を見ながら順番通りに進めるだけです。わからないところがあれば、問合せしながらやりましょう。

また、海外製品のスマホを購入した方は、simスロットルを開けるためのピンがついてくることがあります。ピンをぐっと強くピンホールに押し込むとsimをセットするトレイが飛び出します。ただ、日本のような繊細な技術がないのか、うまく開かず、グリグリあっちこっちをつつきまわすようになるかもしれません。私はそうなりましたが、不器用なせいかもしれません。

iphoneとアンドロイドでは、APN設定の仕方が大きく違います。アンドロイドは、説明書に従って自分で指定の場所に指示された数字などを打ち込んだり、選択したりしますが、iphoneでは、MVNOのWEBサイトからAPN情報をダウンロードして、スマホにインストールするようです。ごめんね、自分がアンドロイドなので、iphoneのことは詳しくありません。

また、APN設定のための数字やアルファベットが送られてきて、やる気満々でスマホの設定画面を開けると、すでにMVNOの名前が選択肢に入っていて、選ぶだけでよかった、ということもあるようです。

スマホを一緒に購入した場合、APN設定までしてくれるMVNOもあるようです。その場合は開通作業だけでいいのでラクチンですね。

ここまでできたら、あとは開通を待つだけ。

どうですか。面倒なのは間違いないですが、難しくはなさそうでしょう?

どうしても無理そうなら、必殺、実店舗へGO!

ただ、MVNOのショップはスタッフが大勢いませんので、なるべく平日に、すべての必要書類を持ち、申し込むプランもきっちり決めて行った方がいいですよ。

スマホも一緒に購入する場合は、欲しい機種の在庫があるかなど、事前に確認しておくといいと思います。

MVNOの窓口は、相談窓口というより、手続きの窓口です。

「iphoneとアンドロイド、どっちがいいですかねえ」とか、「1GBの契約じゃあ、少ないですかねえ」などと始めて、窓口を長々と占拠することのないよう配慮して下さい。

最初からショップ頼みで始めると、自分で段取りがよくわからないまま行くことになり、書類が足りなかったり、必要なことをしていなかったりして何度も足を運ぶ羽目にもなるので、ショップは最後の手段! まずは自力でできるところまでやってみましょう。

データの引っ越しと初期設定

ここまで終わったら、スマホを新調した人は、これまで使っていたスマホからデータを引っ越ししたり、使いやすいようにアプリを入れたり設定したりするだけです。

アンドロイドスマホからアンドロイドスマホに機種変の人は、グーグルのアドレス帳やスケジュール帳(カレンダー)が「同期」できます。(iphone同士の場合でも同様のサービスがあります)

写真も、風車のアイコンで写真を開けば、クラウドにアップされる(グーグルが自動的に預かってくれる)ので、新しいスマホにしても、これまで古いスマホで撮影した写真も、風車のアイコンからいつでもダウンロード(取り出し)できますよ。

ここでは詳しく説明しませんが、グーグルのサイトを参考にするか、「グーグル アドレス帳 同期」などで検索してみてくださいね!これを覚えると、スマホ破損も機種変も怖くなくなりますよ。いや、覚える必要はないですね。webを調べながら設定できれば、次もできるのですから。

ここまで自力でできたら、大概のことは自分で調べながらできると思います。スマホ代も節約できたことだし、どんどんネット検索して実生活に活用しましょうね!

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