シニアのスマホデビュー 徹底サポート!③

通話とデータ通信以外の契約

契約のメインである通話とデータ通信以外、オプションを勧められると思います。「このサービスに加入しないと格安で機種を提供できない」など、半強制的に有料サービスを契約するケースもよく聞きます。後で解約すればいいですから、と言われたりして。 たった1GBの契約でビデオ見放題のオプションつけてどうする、とか思うんですけどね。私は、有料のオプションサービスは一切つけるつもりはないので、ありがたく後日解約していますが。ただ、いつも迷うのが万が一の時の破損の補償とセキュリティソフトです。

セキュリティ対策ソフト

スマホは持ち歩ける「パソコン」です。自分がいじっていない時でも必要に応じてデータ通信をしてくれます。だからこそ、スマホを開けばいつでも最新の情報にアップデートされているのです。便利な反面、きちんとセキュリティ対策をしておかないと痛い目に合います。

脅かすようですが、世界中のネット人口って何人ぐらいか知ってます?

35億。みんなの大好きな数字ですね。世界人口の約半数がネットを使っているんです。

ネットがつながるということは瞬時に35億人が目の前にやって来る、というイメージを持ってほしいのです。ネットの世界は、差別のないスーパーフラットな世界である反面、子どもだから、年寄りだからと手加減する悪者はいません。

「別に35億もの人とつながらないからいいよ」「危険な場所に行かなければいいんでしょ」という、あなたがどうアクションするかの問題ではないのです。あなたが話しかけなくても向こうから話しかけてくるのです。しかもいい人ぶって。35億人とつながりたい悪人が、一人でも多くの人に害をなそうと、鵜の目鷹の目で脇の甘いヒトのすきを狙って日々精進しているのです。

セキュリティソフトは絶対に必要です。落として壊したら困るのは自分だけですが、変なウイルスを知り合いに回したら大変です。スマホの電話帳データを抜かれても友人たちに迷惑がかかります。

世の中には無料のアプリが山のようにあるんですよね。セキュリティのアプリももちろんあります。今は私も無料のものを使っていますが、はじめは有料のものがいいと思います。スマホデビューで設定にてんやわんやの時にセキュリティソフトまで探すって大変ですよね。月額500円前後だと思いますので、ショップで契約時に申し込むのが手間がなくて安全です。

端末保証サービス

ショップでは破損した時などの補償もすすめられますが、私はスマホに慣れてからは契約していません。一番困るのは仕事でも使うので、修理の間、代替機が欲しくなることですが、私の場合、以前使っていたスマホを代替機として使うつもりで取ってあるのです。同じ通信事業者で契約したものなら、スマホの中に入っているsimカードを差し替えればまた使えますから。simカードの差し替えができなくても、古いスマホだって、wifiにつなげることができるので、FBのアカウント情報やGmailのアカウント情報を入れれば、wifiを通して通話以外の手段で必要な連絡ができます。 スマホが初めての方には、意味が分からないと思いますが、機種変をした時に、壊れていないのなら、古いスマホも持っていた方がいいということだけ覚えておいてください。

スマホの中のデータも全く心配していません。無くなると困るデータって、アドレス帳や写真、LINEやFBのデータなどじゃないですか?仕事でやり取りした書類、と言う人もまれにいるかもですね。LINEやFBはそれぞれの会社で保管されてるので、IDとパスワードがあれば、他のスマホやパソコンからも見られます。アドレス帳や写真、書類などは、グーグルさんのサービスで預かってもらってます。スマホが壊れても預けてあるアドレス帳や写真をすぐに引っ張ってこられるんで、困らないのです。iphoneならアップルさんに同様のサービスがあります。クラウドサービスといいますが、パスワードで、どのパソコンからでもスマホからでもデータにアクセスできるので、本当に便利です。

この辺りがガラケーと全然違い、便利で気が利いてる、と思うところです。

でも、クラウドサービスを使えるようになるまでは端末保証なども、お守り代わりに検討するといいかもしれません。クラウドが理解できた時、解約すればいいのですから。

はじめは勉強代のつもりで、面倒なところは有料サービスを活用する方が、スマホを早く賢く使えるようになる近道だと思います。

初期設定はどうするのか

電話やメール、ネットはすぐに使える状態になっていると思いますが、アンドロイドの場合、地図やカレンダーなど、便利に使えるグーグルのアプリを使うためにはグーグルのアカウントを作る必要があります。

ここではアンドロイドのスマホについて書いていきます。ごめんなさい、iphoneのことは自信を持って書けるほど知りません。

グーグルのアカウントを作る

スマホ本体のセキュリティーのためにパスワードを決めたと思いますが、グーグルサービスを使うために、またパスワードと、おまけにグーグルのメールサービス「Gメール」のアドレスを作ります。今のスマホだと、初期設定の画面で自動的に指示が出るはずです。え、いらないよ、グーグルなんて。と言うわけにはいきません。初期設定で飛ばすこともできますが、後できっと必要になりますので、いっそ最初にやってしまう方が面倒が少ないと思います。

年を重ねてくると、このあたりの整理がうまくつきません。スマホの初期設定をしただけのつもりでグーグルのアカウントまでできてしまうので、後々「グーグルのアカウントは?」と聞かれ、「そんなのありません」と答えるケースのなんと多いことか。一連の初期設定にはなっていますが、本体の設定とは別に、グーグルのアカウントも作っていますので、ここは分けて考えることをお忘れなく。

グーグルのメールアドレスは[××××@gmail.com]となりますので××××の所をどうするか、前もって考えておくといいですよ。それとパスワードも。そして、決めたパスワードは、必ず紙などに書いて保管してください。「グーグルのアカウントはactive   Gメールはactive@gmail.com   パスワードはsenior123」など、なるべく丁寧に、詳しく残します。パスワードだけメモしておいたらアカウント名やIDを忘れたなど、私自身よくありました。書いたはずのメモをなくすとか。

今やIDとパスワード乱発時代。ノートなどにまとめ書いておくといいですよ。そして、パスワードは印鑑と同じです。皆さんは印鑑をどこに保管していますか?印鑑と同じ扱いをしてあげて下さいね。

設定の時はちゃんと文章を読もう

初期設定の時は、ろくに文章も読まず「はい」「はい」「はい」と、タップしていくかもしれませんが、文章を読んで、自分が何をしているのか、理解するように心がけて下さい。理解しないでやったことは、後で何かあっても解決の糸口さえ見つかりません。

何もしてないのに、どうしてこうなった??

もう一つは意図しない画面が出てきて、訳が分からなくなった時の対処法です。これ、本当に多いですよ。

年を重ねると指先の感覚が鈍るのか、昭和のボタンを押し込む習慣が抜けないのか、タップしたつもりが「長押し」と判定されることが多々あります。タップは、まずは羽のように軽くタッチし、反応しなかったらもう少し強めにタッチする、という方法で力加減を覚えていくしかありません。良く分かるのがカメラです。長押しすると連写になります。タップしたつもりがカシャカシャ何度も音がして、いっぱい写真が撮れてしまってら、長く押しすぎです。

もう一つの「スワイプ」もなかなかの難敵です。画面を掃くように指でなでて、画面を上下に動かしたりするのですが、最初に指を下ろした地点を「タップした」と判定されることがよくあります。で、わけのわからない画面が出てきてしますのです。

同様にして、触ったつもりなく指以外の部分が触れてしまい、予期しない画面が開いたり、ということはよくあります。

操作中に訳が分からなくなったら、いろいろいじらないで「戻る」ことです。最初の画面に戻って初めから仕切りなせばいいのです。

あと、初期画面からアイコンが消えてカメラが出せない!とかもよく聞きます。初期画面に出ているのは「ショートカット」と言われるもので、カメラなどのアプリに行く近道を初期画面に出してあるだけです。何らかの操作ミスで消えても、本体のアプリが消えたわけではないので、スワイプしてほかの画面を探したり、ギアのアイコンの「設定」からアプリを探すこともできます。まずは落ち着いてください(*^-^*)

あなたのスマホには核発射の機能も、政府の機密に入り込むボタンもありませんから、安心していっぱい間違えて下さい!

最後に

細かい設定の仕方は機種や回線事業者によって違いますのでここでは説明はしません。でも、ネット上には機種ごとに細かく説明してくれている記事もありますので、「機種名 初期設定」などで検索すれば、写真付きの詳しい情報が得られるはずです。

自信のない方は、契約時には子どもさんや、スマホを既に使っている友達などにお願いしてついていってもらうのが一番です。わがままが言える相手なら初期設定までは手伝ってもらってもいいと思います。

人っておかしなもので、新しいものを買うのが自分ではなくても、一緒にいるとワクワクして楽しい気分になるので、きっと喜んで初期設定や基本的な使い方は教えてくれるはずですよ。

調べることと、人に聞くこと。教えてもらったら小さな謝礼を。

新しいことを始めるとき、結局はココに集約されるのっては、昭和の時代も平成の時代も同じですね。

本音を言えば、体が衰えてきたり、病気やけがで一時的に自宅療養、なんてことが増えてくる私たちの世代に、家に居ながらにして広い世界との接点を提供してくれるスマホは、できることならみんな持ったほうがいいとは思ってるんです。社会情勢を見ても、近い将来、ネットが使えないとお金も下せないようになるって気配を感じません?

でも、得手不得手もあるし、何より通信が「ライフライン」であることを考えると、いざというとき、ちゃんと使えるか、を最優先にするほうがいいと思うのです。

最後に、これを読んでいるのがご両親のためにスマホ選びをしている子供さんなら、初期設定では、余計なアプリを消したり、消せないけど不要なものを「箱」にまとめて入れて、ワンタップで開かないように設定してあげてほしいのです。スマホ初心者には、アイコンだけでは、重要度がわからないので、どれが自分にとって必要か判断できません。で、仕方なく、アイコンを全部残しておくのですが、たくさんの絵が目に飛び込んでくると、情報を処理しにくいのが中高年の特徴なんです。あの、たくさんのアイコンを見るだけで、「どどど、どうしよう!どれだっけ??」と脳みそのブレーカーが落ちる中高年は少なくないと思います。必要最低限のアイコンだけを残し整理してあげると、上手に活用できる日も早く来るはずです。

あと、いろいろいっぺんに説明してもらっても片っ端から忘れますので、紙に書いてほしいのです。書くことに不自由していない高齢者であれば「書かせる」方が効果的かもしれません。また、若い人のように、友達同士で「知ってる~?こうするとこうなるんだよ~」なんて話はしませんので、誰かおせっかいな人が少しずつ教えてあげないと、新しいことは覚えられません。スマホが上手に使えるようになると、ネットの中に楽しみを見つけられ、手のかからないシニアになりますので、ぜひ、サポートをお願いします。・・・欲を言えば、ネットのリテラシーも少し。消費者相談センターには、中高年のネットトラブルの相談がとても増えているようなので。

60代の、年相応の健康状態の方なら、間違いなくちゃんと使えるようになります。70歳代でも、好奇心旺盛で気持ちの若い方なら結構使いこなせるようになります。

すでに7割を超える人がスマホを使っています。最初は人様の力をお借りしながら、楽しいスマホ生活をスタートしてくださいね!

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