食欲の秋。
果物やキノコ、木の実など、旬のおいしいものが巷にあふれています。ああ、日本に生まれてよかった、と幸せを感じます。
皆さんは、こういった旬のもの、どこで購入していますか? 近所のスーパー?ネット?デパート?
実は、先日、栗を購入しようと思い、ネットを見てびっくりしました。
高い!!
私が住んでいるのは、地方都市のそのまた隅っこの里山ですが、農協の産直品の販売所では、1キロ800円とか、500グラム390円とかで売っています。
もちろん、ネットで販売しているのは最高級の丹波栗とかなのでしょうが、自宅で秋の味覚を楽しむのに、そんな高級品は必要ありません。
産直品の販売所で購入する栗は、少しは虫が喰っていたり、傷んでいるものも混じっています。そういったことも含んで安い価格を設定しているのでしょうね。
・・・ということで、横着してネットで購入しようとしましたが、少し遠いけれど農協の直売所で購入しました。
それから数日、山あいに住む知り合いの家を訪ねると、栗をネットに詰めている真っ最中。
スゴイ、久々に見たぞ、荷札!
聞けば、先日栗を買った農協の直売所に卸しているとのこと。急遽お手伝いをして1キロの栗を頂いて帰りました。
一つのネットに必ず2~3個余分に栗を入れるよう言われ、なぜかと聞くと「店頭で水分が抜ければ軽くなるし、虫食いの一つや二つは入ってしまう。専業の生産者ではないので、苦情の対応までしたくないから、最初から余分に入れる」ということでした。
どなたもこんなに良心的とは限らないでしょうが、なんとなく直売所の空気感のようなものがわかりました。栽培している野菜のようなものは専業の農家さんが出しているのでしょうが、山から採ってくるようなものや、特に手入れしていない木の実などは、地元のおじいちゃん、おばあちゃんが小遣い稼ぎに出しているので、安かったり、気前が良かったりするようです。
野生動物に食べられて出荷できない年もあるそうですが、商売と思ってはいないので、特に大げさな対策もせず、たくさん採れた物だけ出す、というスタンスのようです。
いかにも地元のおじいちゃん、おばあちゃんが出していそうな、言葉が悪くて申し訳ないけど、いかにも素人臭い、パッケージが貧相なものは、本物の山の恵みが詰まっている可能性大ってことなんですね。当然、知り合いのお宅の栗も、消毒など一切していません。
そういうの、書いておけば?っていうんだけど、面倒くさい、と一蹴されました。
私が時々行く直売所では、もちろん、春にはワラビなどの山菜も並ぶし、私は興味ありませんが、山野草なども格安で手に入るのだそうです。
春や秋はお出かけにはいい気候だし、旬のものを求めて少し田舎に出かけると、安くておいしいものが手に入り、リフレッシュにもなりますよね。
春の山菜や秋の山の恵みは、できるだけ産地に近い場所で購入するのが間違いないようですね。
ちなみに、ゲットした栗は、渋皮煮、甘露煮、栗蒸しようかんにしておいしくいただきました!