シニアの格安スマホの使い方-通話画面

格安スマホに乗り換えると、キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)とは、通話やメールの画面が大きく変わります。しかも、通信事業者や機種によってもまちまちです。

若い人たちは、「まあ、違うって言っても大体わかる範囲だよねぇ~」と言いますが、私たちはそうじゃない!

色が変わっただけで「違う!」と思ってしまうんです。

ええ~??電話代が安くなるアプリで電話かけるだけでしょ???とか言われると情けなくなります。

高齢者はここがわからない

スマホにはもともとの電話マークが入っていますよね。でも、これを使って電話してしまうと、30秒20円の通常通話料金がかかります。

格安スマホで「10分までの通話なら何度でも無料」という契約になっているのなら、専用アプリから発信しないと無料にはなりません。

なので、もともとある電話のアイコンは引っ越ししてもらい、この位置に通話無料アプリを入れます。こうしておけばうっかり高額の通話をしないで済みます。

ただし、もともとあった電話マークは消さないでください。110番、119番などは無料通話アプリからは発信できません。緊急の時は、最初から入っていた電話マークからしか発信できないのです。

※ただし、UQモバイルとYモバイルは普通に最初からある電話マークで電話しても大丈夫です。

さらに、最近大手の格安通信事業者の無料通話アプリのほとんどが、通話の履歴が見られ、履歴から発信できますが、少し前までは違いました。無料通話アプリは、安く「発信」するためのアプリなので、通話履歴などついていませんでした。電話を掛けるときはアドレス帳から相手の電話番号をコピーして、無料通話アプリの発信先の欄に貼り付けて発信する必要があったんです。

なので、もしかしたら、いまだにそんな面倒なことをしないといけない格安回線事業者もあるかもしれません。

各社の無料通話アプリは結構違う

【イオンモバイル】   【楽天モバイル】

二つの格安通信事業者の無料通話アプリをタップするとこのような画面になります。

イオンモバイルは一番最初に履歴が出てきています。でも楽天モバイルではアドレス帳が出てきます。ちなみにLINEモバイルは、前回最後に見た画面が出てきます。

高齢になってくると、老眼のせいなのか、周辺視野が狭まるのか、見ているものの本当に中央部分しか見えていません。

イオンモバイルの利用者は、どうやって電話帳を開くのかわからないし、楽天モバイルの利用者はどうやって通話履歴を開くのかわからないのです。

どちらも右下に電卓のキーのような配置のアイコンがあるのは同じですよね。直接電話番号を打ち込んでかける場合はここからです。

そして、スマホ上部に何やらアイコンが並んでいるのにも気づくはずです。人間のマークは電話帳です。時計のマークは、通話履歴。時間を追って履歴が見られるから時計マークなんですね。そして☆マークは自分で設定できる「よく使う連絡先」を意味します。

もう一つ。スマホの上部の左右の隅に、3本線や縦並びの3つの点を見つけたら、それは「メニュー」を意味します。

スマホやタブレットは画面が小さいので、文字でいろんな情報を書き込むことが難しいですよね。それでこういったアイコンが使われています。メニューの中にはいろんな設定や、画面では案内しきれない使い方が隠れているので、必ず開いてみて下さい。

このメニューのアイコンはあらゆるアプリで使われていますので覚えておいた方がいいですよ。

アイコンがピンとこない

ラインモバイルも、通話の画面は楽天モバイルに似ているのですが、「履歴の見かたを教えてほしい」と知り合いから電話が来ました。時計のマークをタップするよう教えました。「時計のマークなんてない」と言い張るので、翌日見に行って教えると「え~!これ、時計なの?」と驚いていました。

そうか、これが時計ってわからなかったのね。

このブログで、以前から、遠方の子供さんの「私が教えてあげるから」を当てにしてスマホデビューしてはいけない、と言っているのはこういうことなんです。

若い人たちが想像する以上に、私たちはアイコンがわからないのです。小さい画面の中ですもん、アイコンだけで説明しようという仕組みは合理的なんだけど、これだけでは高齢者には説明不足なんですね。受話器のマークの向きだけで通話中と切断中を見分けるのは、きちんと説明してもらわないとわかりません(説明されても忘れるんだけどね) 通話履歴の矢印の向きによって、かけた電話か、かかってきた電話かを判断できるってこともわかりません。

とにかく、アイコンを見て、「ああ、こういうことね」ってピンとくることはないのです。だから、いろいろいじっているうちに使えるようになるってことは、基礎知識がない高齢者にはあり得ないのです。

でも、こうしてひとつづつ教えてもらえれば、必要最低限のことはすぐに使えるようになります。(一度聞いても忘れるのも高齢者の得意技なので、何度か教えてもらわないといけないかもしれませんが)

通話の仕方一つとっても、「連絡先からもかけられるし履歴からもかけられる、よく使う連絡先に登録しておけば、そこからもかけられるよ」なんていっぺんに言われても覚えきれないので、まずは電話帳からかける方法だけ教え、次に履歴からかける方法を教える、という風にしてもらえるとちゃんと使える日が早く来ますよ!

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