シニアの仮想通貨に対する考え方

仮想通貨について、シニアはどう考えている?

実はシニアの約9割の人が、仮想通貨を使うつもりはないと言っているし、同じくらいの割合の人が犯罪に巻き込まれたり、お金を失うことになりそうだと不信感を抱いています。

ところが同じアンケートで、仮想通貨を知っているか、との質問に対し、約9割の人が名前は聞いたことがあるがよく知らないと答えています。

???

仮想通貨についてよく知らない人にいろいろ質問してるわけですよね?で、よく知らない人たちの9割の人が「信用ならない、使うつもりはない」と言っているだけなのですよね。

このアンケート結果を聞いて「9割の人が信用してない?やっぱね~」と安心していいんでしょうか? 仮想通貨をよく知っている人が、信用ならないと言っているのなら、耳を傾けるべきだとは思うのですが。

このアンケート結果からわかるのは「高齢者は仮想通貨のことを理解しておらず、なんとなく信用ならないと感じている」ということであり、多くの人が仮想通貨を信用していないということとは意味が全く違います。

儲かりそうだと言って、よく調べもしないでブームに乗っかって手を出すのは危険です。でも、知りもしないで「危険」と決めつけ、調べようともしないのは、実は中高年にとってはもっと危険なのではないでしょうか。

ここ最近、様々なメディアでは、AIだのIoTだのICTだの、新技術についての話題が花盛りです。これは、皆さんも感じていると思います。

私自身、いわゆる文系の人間なので、デジタルな話は、できればご遠慮したいのが本音なんですが、ここで「知る」ことを放棄してしまうと、これから何年か先に、本当に生きにくいことになりそうな不安を感じて、いろいろ調べ始めたのが、このブログを書くようになったきっかけなんですね。

調べれば調べるほど、大きな変化が目前に迫っているような気がします。昔のように3世代同居の楽隠居なんて望めそうにない時代、これは、私たち年寄り予備軍も、新しい技術や仕組みについて、今から(少しでも脳が若いうちに!)一定水準の知識を持っていた方がいいかもしれません。

産業革命の度に世界は大きく変わっている

18世紀にイギリスではじまった第1次産業革命にでは、石炭燃料をもとに蒸気の動力を利用し、手作業から工場生産へと大変な効率化が図られました。

第2次産業革命は、電気と石油です。大量生産と大量消費の時代です。

そして、第3次産業革命がPCの登場によるデジタル化と通信の革命です。

今回「第4次産業革命」と言われているのが先に述べた、AIやIoTやICTにかかわる新技術の活用による革命です。ICT(情報通信技術)により、物がインターネットに繋がり(IoT)それをAIが制御する、という昭和の人間にとって、まさしくSFだった話が現実になってきています。

朝目覚めて、「おはよう」と声に出せばカーテンが開き、電子ケトルのスイッチが入り、スピーカーからは天気予報と最新のニュースが流れる、というような生活が可能になってきたのです。

仮想通貨もその一部

この4次産業革命というのは、本当に大きな変革でありながら、私たち中高年にはそれがとても認識しにくくなっています。

これまでの革命は、各産業ごとに新しい技術を活用して大きく躍進したので、とても分かりやすかったのです。電気で洗濯ができる、電気でご飯が炊ける、電気で夜も明るい、などなど、個別に理解できるので頭の整理がしやすいのです。

今回の革命は「つながる」技術が大きく躍進した革命なんですね。何もかもがつながり、それをAIが制御することで、多くのことが自動化でき、人間がラクしてとても便利になる、というイメージでしょうか。なので、AIやIoTやICTが頭の中でごっちゃになって整理しにくいですよね。

そして、仮想通貨もその一部と言われています。

通貨の革命です。なので、新しいものへの抵抗感や不信感から「あやしい」と決めつけ、敬遠し続けていると、ふと気が付いたら日本円より仮想通貨の方が決済の主流になっていた、ということもありうるのですよ。

調べる力をつけよう!

少しネットで検索すれば、意外にも多くの有名企業が仮想通貨に肩入れしているし、ビットコインで支払いできるお店やサービスは、すでに結構あるのです。こういった事実を無視して感覚だけに頼っていると、近い将来大慌てすることになるかもしれません。

特に、知らないことに出会った時、若い人たちはすぐにネット検索で調べますが、年齢を重ねるごとに経験則と感覚での判断を優先して、正確なことを調べなくなる傾向があるようです。経験則は、時に大いに役立ちますが、経験したことのない新しいことを判断するのは、無理ですよね。

よく知らないので、詐欺にも引っかかります。すでに仮想通貨にまつわる詐欺被害も結構出ているようですよ。

ここは若い人たちを見習って、「調べる」必要がありそうですよ。そしてできることなら、新しいものはなるべく取り入れてみることが大切だと考えています。自分自身、こんなもの、必要ないよ、と思っていたものが、取り入れてみると「あれ?確かにこれは便利だ!」と思うことが往々にしてありました。

もちろん、失敗する革命だってあるわけだし、必ずしも予想通りの未来が待っているとは限りませんが、世の中がこっちに動いたら、自分はこうしよう、としかるべきタイミングで冷静に判断するためには、どうしたって知識が必要です。できれば実際に「扱ったことがある」という経験も。

私自身は、少しでも脳が健康なうちに、新しいものに慣れておけば、自立した高齢者になれるのではないかな、と期待して実践しています。 便利な都市部に居住しているわけでもないし、長男が面倒を見てくれるなんて、すでに神話ですしね。

野菜は八百屋で、肉は肉屋で、お店の人とおしゃべりしたり、居合わせた買い物客と言葉を交わしたり、困れば窓口や店員さんに尋ねれば何とでもなる。田舎では、そんな生活がずっと続くと思っていたんですけどね。大変な世の中になりました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする