シニアの海外旅行準備 ー 荷造り編




さて、いよいよ書類もそろい、ツアーの手配もして、あとは出発を待つばかり。

ということは、何を持って行くか、ですよね。これ、いつも思うんですが、みんな、荷物、多すぎです。南極とかアマゾンの奥地とかに単身乗り込むんじゃないので、そんなにいる?って思うことしばしば。

私の座右の銘は「迷ったらGO」ですが、荷物に関しては迷ったらやめます。若かりし頃、バックパック一つで半年かけて世界を回った経験から身についた、荷造りのコツです。身軽な方が動きやすいし、帰りはお土産でさらに荷物が増えるわけですからね。

スマホとコンセントアダプター

スマホは変に賢いので、海外では勝手に利用できる電波を探しまくってくれるので、よくわからない時は電源を切っておけ、と言います。帰国後莫大な請求が来て、びっくりということがあるそうです。それはそうなんですが、通信機器として使うからそうなるのであって、目覚まし時計やカメラや計算機、ミュージックプレイやーとして使う分には、電気しか使わないので、活用しない手はありません。

飛行機に乗ったら、スマホは機内モードをONにするか、電源を切らなければなりません。で、この機内モードですが、通信を一切できなくする設定なんですね。なので、機内モードのまま海外で使えば、通話やネットにつながる危険なしに、カメラなどの機能が便利に使えます。

もう少しスマホを使い慣れているのなら、現地についてから、設定で、機内モードをONにしたままで、Wi-FiもONにすれば、ホテルなどで、無料のWi-Fiを利用できる場合、パスワードを聞いて、無料の通信も楽しめます。

時間に余裕のある個人旅行で、そこそこの英語力と度胸のある人なら、現地の空港などで、その国のsimカードを購入して、ばんばん使う、という方法もありますが、ツアーではなかなか難しいでしょう。

中級以上のホテルだと、洗面所に110Vで使える髭剃り用のコンセントがあったりします。これなら、スマホの充電にも使えます!ただし、コンセントの形状は違うので、コンセントアダプターを用意していく必要があります。電圧は、200V以上の国が多いので、必ず電圧を確認してください。ガイドブックなどに乗っているはずです。テキトーに挿すとスマホが壊れますよ。また、ホテルの設備が確認できない場合は、モバイルバッテリーを購入するのもいいかもしれませんね。

洋服は新調しない

前に書いたことがありますが、みなさん、海外旅行というと気張って新しい洋服を買いますが、これも無駄遣いです。 着心地の良い、お気に入りの洋服を持って行けばいいですよ。枚数は足りないくらいでも大丈夫。現地で購入すれば、そのまま自分のお土産にもなります。海に行く予定なら、サンダルなども現地調達でいいですよね。 靴も歩きなれたスポーツシューズが一番です。 以前他にも書きましたが、日本人の平均的な普段着はかなりこぎれいなので、それ以上張り切ると、絵にかいたような「日本人観光客」になり、スリや置き引きに狙われやすくなりますよ。

高級レストランに行く予定がある場合は、しわにならないテロンとしたワンピースがお勧めです。パンプスとストッキングも忘れずに!男性は襟のあるポロシャツとスラックスがあれば、大抵のところに出入りできます。ヨーロピアン系の国では、高級レストランにはドレスコードがありますからね。しかも、ヨーロピアンは体が大きいので、靴やワンピースのような服は調達が難しいこともあります。 アジア、ラテン系の国ではドレスコードについては、それほど気にしなくていいと思います。

梅干しなど日本の食べ物

これも、よく聞きます。梅干しや漬物、お茶漬けの素など、現地の食事が口に合わなかったときの保険ですよね。実は、これはおすすめします。ただし、未開封の工場生産品に限ります。手作りの梅干しをナイロン袋に入れていったら、税関で取り上げられますよ。自分が必要なくても、旅の途中でちょっとお世話になったガイドさんや、親切だったウエイトレスさんなどに、ほんの気持ちであげてみてください。とくに日本のお菓子はおいしいので有名ですから、喜んでもらえると思います。旅を楽しいものにするテクニックの一つです。もちろん、現地の食事が口に合わなかったときも助かりますね。 ただ、カップラーメンはたいていの国で販売されているので、いざとなったら、スーパーやコンビニで、カップラーメンです!

シャンプーやリンスなどお風呂・洗面用品

シャンプー類は持って行ったことはありません。タオルもホテルにあります。

ただし、アレルギーなどがあり、他のものが使えない人はシャンプー、石鹸類は持って行きましょう。あと、女性は普段の化粧品も持って行った方がいいです。海外のものは肌に合わないことも多いので、私も現地調達はしません。

洗面所のアメニティグッズの品ぞろえはピンキリです。綿棒や櫛、髭剃り、シャワーキャップなどはない場合もあります。旅行会社やネットで、ホテルのアメニティグッズの内容を確認しておくと安心ですが、わからない場合は、そんなにかさばらないので、必要に応じて持って行くといいと思います。洗面用具ではありませんが、パジャマも必要です。海外のホテルには、普通用意されていませんので、Tシャツのようなかさばらず、しわになりにくく、いざというときは外でも着られるものを持って行くといいと思います。

トラベル便利グッズ

首枕は必要です。台湾、韓国程度なら気にならないかもしれませんが、飛行機の中で眠る場合、必須アイテムです。私は、不要な時コンパクトになる、空気を入れるタイプのものを利用しています。 貴重品用胴巻きですが、実は暑い時期でなければ、貴重品は腹にまくのが一番確かです。気を付けよう、と思って行っても、日本の平和な生活に慣れていると「うっかり」不用心が出ちゃいます。気を配り続けては楽しめなくなるので、パスポートや帰りのチケットやトラベラーズチェックなど、頻繁に出し入れしない貴重品は、手作りでも何でもいいのでお腹に巻いておけるようにすると、ストレスが少なくて済みます。 他にもいろいろ旅行用の便利グッズとか出ていますが、使用頻度を考え、かさばらないものを選びましょう。

必需品と一工夫

パスポートやチケット、旅程表、現金やトラベラーズチェック、クレジットカード、旅行保険証などの貴重品は当たり前として、スマホ関連については先に書きました。あ、旅行保険証とパスポートは2枚、コピーを取っておきましょう。各1枚は留守宅に預け、もう1枚は、盗難時の保険に、スーツケースに入れておきます。

あとは、現地で手に入らないものです。薬やメガネ、入れ歯やコンタクトレンズとケア用品、あとは、観光の時、財布などを入れて持ち歩く小さなバッグ。これ、リュックにするなら前に抱えて背負ってください。ウエストバッグなどもいいですね。間違っても、上部がぱっくり空いた大きなショルダーバッグのようなものは、持って行かないでください。ショルダーバッグなら、上がファスナーなどで閉じられるもので、できれば、たすき掛けに肩からかけられるタイプのものがいいですね。

洋服や洗面具などは、まとめてジプロックなどに入れ、空気を抜いて置くと、かさばらず、中身も見えて整理しやすいです。

現地で購入予定がなければ、小さくたためる薄手のボストンバッグのようなものがあると、荷物が増えた時、重宝します。私も、お土産で荷物が増える予定があるときには、小さな折り畳み傘程度たためるボストン型のバッグを持って行き、帰りはあふれた荷物を詰めて機内に持ち込みます。なので、機内に持ち込めるサイズのものにしています。

これからスーツケースを購入の場合、コロがついていること、軽いことは大事です。飛行機に乗るとき、預ける荷物の重さに制限があるので、バッグが重いと無料の重量制限を突破しやすく、超過料金を取られることがありますよ。頑丈な古いものをお持ちの場合は、買い替えも検討した方がいいかもしれません。

ファスナーで開け閉めするタイプの、キャリーバッグ型のスーツケースは、南京錠も必須です。

あとね、たばこにご注意! 免税店で安く買ってホクホクで出発したら、現地で入国前に高い関税を取られた話もありますから、国によっては注意が必要です。ガイドブックなどで確認しておきましょう。

日本が寒い時期に暑い国に行く場合、旅行の間中上着が邪魔になりますので、なるべく重ね着をして、分厚い上着は着ていかない方がいいですよ。ただし、風邪をひかない程度に・・・。空港まで車で行く場合は車の中に置いていきます。

フライトの不安

ガイドブックなどを購入しましょう。機内での暇つぶしの読み物にもなります。 乗り物で寝られないタイプの方は、他にも暇つぶしと快適に過ごすためのグッズなどを用意するといいですね。心配な場合は、かかりつけ医や精神科に相談すると、抗不安剤など、安全性の高い眠れる薬を処方してくれるかもしれません。 これ、結構大事ですよ。一晩眠れなかったら、現地で体調を崩して、旅行自体が台無しになりかねないですから。 実は、私も新婚旅行で初海外の時、これをやってしまい、スケジュールの半分を台無しにしました。初海外で病院ですよ。以来、自分が閉所恐怖症気味と分かり、飛行機に乗るときは処方してもらっています。

こうしてみると、そんなに特別用意するものもないと思います。人前未踏の未開の地に行くのでもない限り、忘れ物をしても大抵のものは現地で調達可能なので、迷った時は「現地で調達できるか?」を基準に考えると、結構荷物は減ります。

重たい荷物を引きずり回したことが旅の一番の思い出、なんてことにならないよう、身軽に旅を楽しみましょう!

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