シニアとガーデニング

雨上がりの今日、会う人会う人と、家庭菜園の話です。みなさん、雨上がりで土が湿っているタイミングで、夏野菜の苗を植えたみたいです。

さあ、雑草との戦いの始まりです。

年を取ると植物を育てたくなる?

近所の方で、「年を取ると花が好きになる」「畑が生きがい」と言う人は多く、「あんたも年を取ればわかる」とよく言われます。 みんな、腰が痛いだの、手がしびれるだの、文句を言いながらも家庭菜園をやめる気配は一向にありません。

・・・もう、かなり年は取ったつもりなんですが、その気持ちはまだわからないなあ、と思って見ています。まだ若いってことか?それとも、好みの問題か?

定年退職の友人の計画

シニアとガーデニングって、とっても親和性が高いとは以前から思っていましたが、今日、なるほど、と思うことがありました。

遊びがてら、定年退職を知らせに来てくれた男性の知り合い。これからは放置していた畑も少し手入れする、ということと、生け花などに使う「花木」に興味があるので育ててみたい、と話していました。

子供たちもそれぞれ独立し、家庭を持つと、親は日常的に「気に掛ける」対象がなくなる。そのうえ、会社のことまで気に掛ける必要が無くなったら、生きる意味がなくなる。自分が気に掛け、手を掛けることで成長する対象が欲しい。

この人、時々ハッとすることをいうのですが、この時もそう感じました。

そうか、近所の人たちが言う「年を取る」ってこういうことか、まだ完全に子育ても終わっていない、仕事を持つ自分は、まだ「年を取った」状態にはないんですね。・・・江戸時代ならとっくに寿命が尽きていそうなトシですけどね。

退職後の充実人生のためには?

退職してからも、なるべく人様のお世話にならずに、生き生きと元気で楽しく暮らしたいですよね。そのためにどうしたらいいか、テレビや雑誌などでもいろんな対策が紹介されています。

それでも、「定年したら何をしようか、いや~趣味もないし困った。」と言う男性によく会いますが、花か野菜を育てればいいんですね! もしかしたら動物を飼うのもいいかもしれません。

福祉の人が、よく「家の中にこもっていちゃダメ、人と交流しましょう」と言います。正論だと思います。でも、もともと社交的な性格じゃない人だっていますよね。変化や刺激は大事だと思うけど、「ストレス」という形での刺激が多いのは問題じゃないのかな?と考えると、「人との交流が有効」説を消化しきれないでいました。

一度、「群れるのが嫌いな人も、ストレスを感じながらでも行った方がいいのか」とお聞きしたことがありますが、「臨機応変に、モゴモゴモゴ」という感じではっきりした返事はいただけませんでした。福祉関係の方でも迷うところなのでしょう。

退職後の趣味は「何かを育てる」

人と交流することに大きな苦痛を感じない人は、大いに交流の場を活用した方がいいと思います。

でも、苦痛を感じる場合は「育てる」趣味がよさそうだと思いませんか? 立派に育てば人に自慢したくもなるだろうし、野菜ならおすそ分けもしたくなるでしょう。そうなると「交流」のおまけもつくかもしれませんよね。もともと社交的な人なら、さらに話題が増えて、交流が楽しくなりそうです。 体も動かすから運動不足対策にもなりそうですしね。

周りで畑仕事に精を出している高齢者の皆さんは、本当に元気です。

モノづくりなどの趣味もいいけど、さぼっても、完成しないだけですよね。植物は、さぼれば枯れます。

「気にかけなきゃいけないもの」「自分が責任を負うもの」「成長するもの」

趣味が見つからないアクティブシニアは、もしかしたらこの辺りを意識して、趣味探しをするといいかもしれませんね。

なぜかはまだよくわからないけど、全く畑に無縁だった人も、退職すると、急に花や野菜を育て始めたりするから、きっと楽しいんだと思う。

よし、私も退職したら、野菜を育てよう。

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